
2022年02月03日
【ももふく便り 第4話】2月3日 90歳差のオンライン交流
90歳差のオンライン交流
こんにちは。フリーペーパーももふく編集長の豊島はるかです。
新型コロナウイルスが日本で感染拡大して2年が経とうとしています。
会いたい人に会えない生活にも、慣れてしまいました。
今回は、そんなコロナ禍での祖母と甥とのふれあいについてお話します。
90歳近くなる私の祖母は、新型コロナウイルスが蔓延する以前より介護施設に入居しています。
秋田県で感染者が増加してからは、施設への立ち入り・面会が全面禁止になりました。
それからしばらくして施設よりWEBを利用したオンライン面会の案内が届き、画面越しで数ヶ月ぶりに祖母の顔を見ることができるようになりました。
2週間に一度の10分のオンライン面会。
家族が集まり祖母との会話をにぎやかに楽しみます。
面会禁止になる以前に、祖母と会った数ヶ月だった甥も2歳になろうとしています。
そんな甥に、祖母が『〇〇ちゃん、クッキーちょうだい』と語りかけます。
甥は、パソコンの画面に映る祖母に向かってクッキーをさしだし、笑顔のやり取りがうまれます。90年間、携帯やパソコンに触れたことがない祖母と、小さいときからスマートフォンに親しむ甥との約90歳差の2人の優しいやり取り。
コロナ下で直接会うことができない寂しさは感じるものの、このやり取りがとても微笑ましく、温かい気持ちになりました。
ただオンラインでの交流も、令和の新しいふれあいの形ではあるものの、やはり直接会うことが一番だと思います。
孫やひ孫の柔らかい肌に直接触れ、気兼ねなく会うことのできる平穏な日々が1日でも早く戻りますように。
記者プロフィール
豊島春香(とよしまはるか)
秋田県秋田市出身。会社員をしながら、県内発行シニア向けフリーペーパー「ももふく」の編集長をしています。 ももふくHP:https://akitamomofuku.com/
